おうちでアート旅📚ゴッホの世界に浸るオススメ本6選🌻

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ゴッホについての本は、子ども向けのものから、研究者による詳細な分析、漫画や小説など、実にさまざまです。
今回は、その中から、美術館や博物館を巡るような気分でおうちでも楽しめる、ぜひ手に取ってほしい6冊をピックアップしました。

ゆったりとした時間の中で、アートに触れるひとときを。
また、ゴッホの作品に会いに行く前、行った後には、その人生に想いを馳せて、より深い鑑賞時間としてみてはいかがでしょうか?

1.『ゴッホの地図帖 ヨーロッパをめぐる旅』

(著:ニーンケ・デーネカンプ、ルネ・ファン・ブレルク、タイオ・メーデンドルプ/訳:鮫島圭代/監修:千足伸行/講談社/2016年刊)

ゴッホの生涯を旅するように知りたい方におすすめの一冊です。

彼が生まれたオランダ・ズンデルト(Zundert)から、終焉の地オーヴェール=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)まで。学生時代、美術商時代、牧師見習いとして過ごした日々、そして画家として生きた軌跡——本書では、ゴッホの人生を時系列と地図で丁寧にたどることができます。

恋愛や友情、ゴーガンとの共同生活、甥や友人のために描いた花や肖像、そして彼が心を動かされて描いた風景画。その背景にあるドラマが一枚一枚の作品とともに浮かび上がります。

【おすすめポイント】  当時の写真やゴッホが家族に宛てた手紙など、貴重な資料も多数掲載。まるで博物館を巡っているかのような体験を、自宅で味わうことができる!

19世紀末のヨーロッパを、ゴッホと一緒に旅するような感覚を楽しんでみてください。

2.『もっと知りたいゴッホ 生涯と作品』

(著:圀府寺司/東京美術/2007年刊)

「もっと知りたい」シリーズでおなじみの東京美術から刊行された一冊。シリーズは100冊を超える人気ぶりですが、その中でも本書は、ゴッホの人生と作品を深く知るうえでとても充実した内容となっています。

ゴッホが名作を描いた場所や時代背景、当時の社会の動きや彼の心情までを丁寧にひも解きながら、作品と生涯とを重ねて読み解いていく構成です。

【おすすめポイント】著者・圀府寺司さんの個人的な視点や想いも随所に織り込まれていて、学術的でありながらも親しみやすい内容!圀府さんのゴッホへの熱い想いが溢れています!

ゴッホの宗教観や、画風の変遷、その背景にある人間ドラマなど、知れば知るほど味わい深いエピソードが満載です。

ただ絵を鑑賞するだけでは気づけない、「もう一歩踏み込んだゴッホの世界」を知りたい方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

3.絵本『ゴッホ 風がはこんだ色彩』

(文:キアーラ・ロッサーニ/絵:オクタヴィア・モナコ/監訳:結城昌子/西村書店/2010年刊)

小学生から楽しめる、あたたかな色彩が魅力の絵本です。

【おすすめポイント】 全体が切り紙絵で描かれており、とても鮮やかで、かわいくオシャレな一冊!ページには、ゴッホの人生とともに、14点の代表作も登場します!

物語は、「風の言葉」がゴッホを導いていくファンタジックな構成。風は、もしかすると彼自身の心の声だったのかもしれません。

ゴッホの波瀾万丈の人生を、包み込むようにやさしく語る語り口が印象的です。

名画の背景を学びながら、絵本の世界に没入できる時間はとても心地よく、大人から子どもまで、年齢を問わず楽しめる一冊です。

肩の力を抜いて、ゆっくりページをめくるひとときにぴったりの一冊。お子様と一緒に読んでも、大人がひとりでじっくり味わっても、それぞれに違った発見がある絵本です。

4.漫画『ゴッホ 最後の3年』

(作:バーバラ・ストック/訳:川野夏実/花伝社/2018年刊)

本作は、ゴッホが精神を病みながらも創作を続けた「最後の3年間」を描いたグラフィックノベルです。

彼の心の不安定さは、ドットや渦巻模様の背景、紫と黄色といった不協和な色彩によって視覚的に表現され、読む人の感情に強く訴えかけます。

物語は、ゴッホがパリからアルルへ、夢と希望を胸に旅立つ場面から始まります。

ゴーガンとの共同生活、耳切り事件、サン=レミでの精神病院生活、そして最期の地オーヴェールまで——ゴッホの激動の晩年が、独特のタッチで描かれています。

【おすすめポイント】漫画という表現だからこそ、ゴッホの苦悩や孤独がより身近に、リアルに感じられる!

思ったことを率直に言いすぎてしまい、周囲と衝突してしまう。けれど、それは本人にとっても辛く、どうしても人と分かり合えない苦しみを抱え続けていた——その姿には心が痛みます。

それでも彼は、絵を描くことをやめませんでした。信念と執念を持って描き続けたからこそ、今も世界中で愛される作品が残されたのだと感じさせてくれます。

物語には、ガシェ医師や郵便配達人ルーランなど、彼の人生に深く関わった人々も登場。彼らとの関係性も丁寧に描かれています。

セリフのないページや絵だけの構成も多く、心の動きが静かに伝わってくる一冊。短時間で読み終えられる分、何度も読み返したくなるような深い余韻が残ります。

5. 『ゴッホの魂 メージの森のなかへ』

「イメージの森のなかへ」シリーズは、画集と絵本の中間のような構成で展開される全12冊のアートブック。その中の一冊として刊行された本作『ゴッホの魂』は、まさに“感じるように鑑賞する”ための一冊です。

本書の最大の魅力は、作品を大胆にクローズアップして紹介している点です。ページいっぱいに広がる大画面で、筆致の一線一線までを鮮明にとらえ、ゴッホが放ったエネルギーやスピード感がそのまま伝わってきます。

書籍で見る絵画は、どうしても縮小されてしまい、本来の迫力や臨場感を感じにくいものですが、本書ではその“息づかい”までもが画面から立ち上がってくるような、圧倒的な臨場感が味わえます。

物語は、ゴッホが南仏アルルに到着した1888年から、最期の地オーヴェールに至る約2年間の足跡を、傑作とともにたどっていきます。ページをめくるたびに、美術館で一枚ずつ作品を鑑賞しているかのような、静かな時間が流れていきます。

心ゆくまで作品と向き合いたい方に。

「見る」だけではなく「感じる」ことができる、鑑賞型の一冊としておすすめです。

6.『ジュニア版 もっと知りたい世界の美術2 ゴッホとゴーガン』

この本は、ゴッホとゴーガンという2人の画家の人生を、シンプルで読みやすい語り口で紹介しています。小学生向けに書かれているため、キーワードを押さえながら、見出しごとに順を追って学べる構成になっていて、絵画に詳しくない方にもおすすめです。

特に「ゴッホってどんな人?」と気軽に知りたい人にはぴったりの一冊です。

表紙には「楽園を夢見た画家たちの旅」という副題があり、2人の画家がどのように関わり合い、互いに影響を受けていたのかもわかります。2人の関係を知ることで、絵画がぐっと身近に感じられます。

本は大判サイズで、作品も大きく印刷されているため、細かい部分までじっくり見ることができます。これも大きな魅力です。

私もゴーガンについては、あまり知らなかったのですが、彼の情熱的な人生や、南国タヒチで描いた作品はもちろん、パリ時代や自画像の変化など、さまざまな面を知ることができました。

ゴッホとゴーガン、2人の共通点や違いを並べて比較してみることで、新たな視点が生まれ、より深く楽しめる一冊です。

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以上、おすすめゴッホ本6選でした!

炎の画家、ゴッホ・・・

画家の人生が見えてくると、その作品を見た時の印象や感じ方も変わりますよね!

皆様のアートな時間を少しでも楽しいものに、有意義なものにできれば嬉しいです!

ではまた次のアートなお時間で!

きいこ

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